世の中には様々な法則があります。法則とは一定の条件下で、事物の間に成立する関係のこと。事物・事象が従う根本的な法則、それを原理と言うww。今回は、働きアリの法則について調べることにしました。以前からこの法則は知っていたので、会社のメンバーに当てはめたりして楽しんでいましたが、今回改めて調べて分かったこともあるので是非、ご覧ください。
働きありの法則(概要)
働きアリを観察したとき一見すべてのアリが真面目に一生懸命働いているように見えす。しかし実際は、
よく働くアリ・・約20%
普通に働くアリ・・約60%
全く働かないアリ・・約20%
この2割:6割:2割と分かれている働きアリの状態が、働きアリの法則(別名『2:6:2の法則』)と呼ばれているものです。この割合は、同じグループ(割合)のアリだけを全て取り除いても、また「2:6:2」に分かれてしまうそうです。要するに働きアリは、この割合を維持する習性があると言うことです。
※他にも働きアリの法則と同じ意味合いで使用される法則でパレートの法則と言うものがある。
パレートの法則(パレートのほうそく)は、イタリアの経済学者ヴィルフレド・パレートが発見した冪乗則。経済において、全体の数値の大部分は、全体を構成するうちの一部の要素が生み出しているとした。80:20の法則、ばらつきの法則とも呼ばれる。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
解説(なぜ、この割合?)
北海道大学の長谷川英祐准教授が進化生物学の見地から詳しく研究し、一般向けの解説書を出している。それによると、すべてのアリがもし同時に働きはじめた場合、一時的な仕事の処理能力は向上しても、結果としてすべてのアリが同時に疲れて休むことになるため、継続的に働くことができなくなり最終的には組織自体も存続できなくなることが確認された。これは、疲労が等しく蓄積されるからだとされています。
法則が用いられる事象
働きアリの法則やパレートの法則は、人間の組織でも同じことが言えると考えられています。
●2割の優秀な社員が業績を支え、6割の社員が仕事を普通にこなし、残りの2割が手を抜いている。
活用方法として、2割の優秀な社員を優遇したり、6割の社員の教育を強化し、組織全体の能力を向上させる
●売上の8割は、2割の顧客が生み出している。
活用方法として、売上を伸ばす2割の顧客に的を絞ったサービスを行う。
ビジネスでは、このように活用されていたり、その他では私たちの生活の様々な場面でも、この割合で成り立つことが多い。
まとめ
働きアリは、疲労蓄積回避のため、全く働かないアリが2割存在しているが、人間社会ではリンゲルマン効果や傍観者効果が深く関わっている様です。自分がどの割合の中に属しているのか会社組織にどう思われているのか、あらためて考えてみるのもよいと思います。またこの法則を理解した上で普段、自分が真面目に働いているのに、さぼっている者が同等の対価をもらっていることが、とても不愉快に感じてしまう方は下記に記載した効果も調べてみると良いと思います。組織は多かれ少なかれ、この割合である程度成り立つとするなら自分がどこに属したいのかが肝心で、人がどこに属しているのかは関係ないと思えば少しは不愉快も解消されると思います。
1人だと100%の力を出すはずの人間でも、集団になると他のメンバーにただ乗りして手を抜いてしまう効果。
傍観者効果
1人だと行動を起こすはずの人間でも、集団になると行動を起こさずに傍観者になる効果。
コメント
すごくためになりました。
アリは不思議な昆虫だな、としみじみ思いました。ありがとうございます。